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2003.12.21

上手すぎる年賀状

昨日、会社の人がつくったという来年の年賀状を見せてもらいました。
この人は絵が上手く器用なので、自分で新年の挨拶も筆で書き、
干支の猿の絵ももちろん自作なのだそうです。確かに上手い。上手すぎる。
「すごいですね。へえ~」と感心しながら実は別のことを考えていました。
あまりに上手すぎて、年賀状ソフトで作ったものに間違われたりするのでは?
確かに猿の絵には自分の雅号がさりげなく入れられているので、
オリジナルなのだろうけど、言われなければ分かりません。
今だったら年賀状ソフトを使えば同じようなものが10分で出来てしまいます。
新年の挨拶の筆文字や猿のイラストを選ぶだけ。あまりにも簡単です。
年賀状をもらった人もたぶん区別がつかず見逃してしまう気がします。
なんだかそれってとても悲しい。

今の時代って、それなりのものが誰でも簡単にできるような世の中です。
年賀状に関して言えば、字や絵が下手な人にとっては歓迎すべきことでしょう。
でも自作の字や絵を心を込めて作ったものはちゃんと認めてあげたいのです。
だけどこんな現象は年賀状だけの話ではないような気がします。
努力や才能というものが正当に評価されにくい時代になったのでしょうか?
オリジナルとフェイクの区別がつきにくい世の中です。
オリジナルなのにオリジナルらしさというものを考えなければならない矛盾。
必要な努力と無駄な努力。それを見極める目。

いろんなことを考えさせられた出来事でした。

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コメント

この話を読んで思い出したのが僕の上司の話です。近ごろ、専門的なことが出来る人はたくさんいるのだけど、そういう人たちをまとめることが出来る人、つまりマネジメント出来る人が少ないのだ、という話です。確かにそうだなあと僕も思いました。これは言い換えると、見る目が養われている人が望まれていると受け取れないでしょうか。・・・ということでテスト投稿を兼ねて送信します。

投稿: パムゾウ | 2003.12.27 22:37

初投稿ありがとうございます。とても嬉しいです。パムゾウさんの言われること、私の仕事にも当てはまります。いわゆる専門バカにならずに、全体を見渡せる力ですね。人や技術を結びつけるコーディネイト能力は重要です。

投稿: タオ | 2003.12.28 02:50

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