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2004.01.31

『掌』 Mr.Children

ミスチルの『掌』を年末からずっと聴いています。
何を隠そう、私はミスチルの歌が好きなのです。

この曲を聴いたとき、目の前が開けたような気がしました。
そうか、それでいいんだよなって。

人間の不条理さをこの曲は歌っています。
優しくしたいのに、優しくできないのはなぜだろう?
ひとつになりたいのに、ひとつになれないのはなぜだろう?

考えてみれば私たちはずっと言い聞かせられて育ってきました。
人に優しくあれ、と。私たちは同じ人間なのだ、と。
でも本当にそうなのか?その理由を誰も明確に教えては
くれませんでした。ただひたすら皆がそう信じているだけです。
疑うことが罪のように感じられます。そして自分を傷つけるのです。
優しくできない自分を。ひとつになれない自分を。

でも「ひとつにならなくていいよ」とこの曲は歌ってます。
ひとつにならなくても「認め合うことができるから」と。
それが素晴らしいことだと歌ってます。

社会の規範や道徳に縛られて、それが絶対的に正しいと
思い込まされ、それを守れない自分を責めてしまう者にとって、
この曲は救いの手を差し延べています。この曲には、無骨だけど
そっと大きな掌に包まれるような優しさがあります。

話は変わりますが、「ひとつになる」ということで思い出した曲が
あります。RCサクセションの『スローバラード』です。
僕らはとてもよく似た夢を見たというような歌詞が出てきます。
悪い予感のかけらもないと歌うのですが、「よく似ている」ことに
こそ、2人の将来に悪い予感が含まれているように思われて
なりませんでした。「似ている」は決して「同じ」ではないからです。
どんなに似てても、それは「違う」から、好きな人とひとつに
なりたくても、ひとつになれない絶望的な悲しさを、
『スローバラード』から感じました。(私見です、あくまでも。
曲から受ける感想は人それぞれということで・・)
ミスチルの『掌』は、そこから一歩先に踏み出そうとしています。
時代がそれを求めているのでしょう。

次の一歩をどう踏み出すのかが今問われているような気がします。
バラ色の未来なんて言葉に、リアリティを感じられない世の中です。
誰もが挫折感を味わって、埋められない隙間を抱えて生きている
のが現在の私たちの姿ではないでしょうか?
宇多田ヒカルの『COLORS』には、青い空が見えないなら
青い傘を広げればいいじゃないか、というような歌詞があります。
願い通りにならない時どう考えたらいいのか、この曲はひとつの
答えを教えてくれます。

最近のミスチルの歌にもそれは当てはまります。
欠けてしまったものを取り戻すことは出来ないけど、私たちは
次の一歩を踏み出すことができる。そう歌っているようです。

歌は私たちに、その一歩の踏み出し方を教えてくれます。

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