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2004.08.16

アンリ・カルティエ=ブレッソン

写真家のアンリ・カルティエ=ブレッソン(95歳)が8月3日に亡くなった
そうです。ある方のblogで知りました。こういった情報はテレビや新聞
だけではなかなか伝わってこないので、そういう意味でblogというのは
役に立つなあと思ったりします。

さて、そのアンリ・カルティエ=ブレッソンですが、実は私はそれほど
詳しいわけではありません。ただ以前、写真展を見に行ったことがあり、
その感想を日記に書いていたのを思い出しました。
「写真」について、自分なりに思うところが書いてあり、読み返すと
なかなか面白かったので、このblogにも再掲載します。

(以下原文そのまま)
2000年9月23日の日記
「アンリ・カルティエ=ブレッソン写真展」

写真は引き算の芸術である、と何かで読んだ記憶がある。
アンリ・カルティエ=ブレッソンはそれを強く感じさせる写真家だった。

招待券をもらったので、写真展に行こうという話になったのだが、正直
このアンリ・カルティエ=ブレッソンという写真家は全く知らなかった。

モノクロの写真がずらりと並ぶ。今回は「Landscape/ニ度とない風景」と
いうサブタイトルの通り、風景をテーマにした写真展だった。
世界各地のどこにでもある風景が、どこにでもない写真として収められて
いる。写真家というのは、すごい人たちだ。この人たちにかかれば、
何気ない風景が、一枚の芸術に変わる。これを感性というのだろうか?

アンリ・カルティエ=ブレッソンの写真は絵画のようだった。
これ以上ない構図で、申し分のない白と黒のコントラスト、遠景に霞む
建物や森などは墨絵を思わせる。印象派のような点描としか思えない
タッチの風景写真もあった。

余計なものは何も入れない。余計なものはカメラのフレームから外してしまう。
真っ白なキャンバスに自分の伝えたいものだけを残す。これが引き算の芸術。
自分の感性に従い、伝えたいものを狙い、定め、その瞬間を記録する。
そこに写し出されるのは、他の人には決して撮り得ない「二度とない風景」だ。

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コメント


はじめまして。
アンリ・カルティエの検索で発見いたしました。

感想文を見て、本当に良いモノをみたような
そんな気持ちが伝わり、通りすがれず、
TBとコメントを入れさせていただきました。

同じく引き算だと思います。
足すばかり、ただ熱いだけのものでなく、
ストイックな写真で静かに熱い写真な気がして。
言葉が稚拙ですが、感想が胸に染みてきて。
興味深く記事を読ませていただきました。
ありがとうございました

(●・∀・●)より

投稿: (●・∀・●) | 2004.08.24 21:29

>(●・∀・●)さん
初めまして。コメント&TBありがとうございます。
4年前の日記の再掲載ですが、こうやって検索で
見つけて読んでもらえるのが、blogの面白いところですね。
載せた甲斐がありました(^_^)。
偶然見た写真展ですが、今考えるとすごい写真家だったんだなぁと
あらためて感じました。
晩年は絵画のほうに進んだというのも初めて知りました。
してみると、この感想というのも的は外れてなかったのかな
なんて思ったりして・・。
引き算の芸術。言うのは簡単だけど、撮るのは難しい。
気持ちだけはそんなつもりで撮ってます(笑)。
また遊びに来てくださいね。これからもよろしくお願いします。

投稿: タオ | 2004.08.25 06:03

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