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2004.08.23

ゆるやかに築くもの

今年も「砂浜の美術展」に行ってきました。
そのときのレポートはまた後日アップしようと思いますが、
2年前に書いた日記があり、このblogにも再掲載したいと思います。
ユースケが1歳6ヶ月になる頃の日記です。

(以下原文そのまま)
2002年8月25日の日記
「ゆるやかに築くもの」

昨日、芦屋の「砂浜の美術展2002」に出掛けた。
今年で8回目になるそうで、私たちがこのイベントに初めて行ったのは
おととしのことだった。当時ユースケはまだ生まれておらず、ジョン太の
お腹の中にいた。妊娠していたことが分かって間もないときで、
つわりもあるし大事を取って、涼しい午前中だけ見に行ったのだった
(そんなときでも出掛ける私たちって??)。

去年はユースケがまだ6ヶ月経ってなかったのでパス。
そんなわけで今年は久々に見に行けるので楽しみにしていた。
今年の砂像も素晴らしく、私たちは大満足だった。
ユースケも砂浜を歩くのが楽しいのか、元気良く駆け回っていた。

夕方近くになり帰る頃、私たちは砂浜を歩きユースケもその後を
ついてきていた。「ユースケ、帰るよ」と声を掛けると、ユースケは
寄り道をしながらも、私たちの後をトコトコとついてくる。
最近では、呼べば振り返るし、呼んでることが分かるのか、
こちらに近づいてくる。以前だったら考えられないことだ。
やはり少しずつ成長しているのだろう。

手をつないで歩きたいのだが、歩きにくいのか、相変わらず嫌がるので、
仕方なく後ろを振り返りながら、声を掛け、ついてきているのを確かめ
ながら歩く。つかず離れず歩く私たちとユースケ。見えない糸で結ばれてる
みたいだ、なんて、柄にもなくふと思ってしまった。不思議なもので、
これだけ大勢がいるのに、ユースケは私たちを見つけてついてくる。
当たり前のことと思うかもしれないが、それまではできなかったことなのだ。
我が子が自分たちの後をついてきて、私たちは我が子を振り返る。
親子の関係とはきっとこんなものなのではないか。

初めから親子の絆があるわけではないと思う。子供が生まれた瞬間から
親という役割、子という役割がそれぞれに与えられるだけなのだ。
我が子を愛しいと思うのは当然の感情で、それに疑問をはさむつもりはない。
だけどそれだけで親になれるわけではない。子供が親を認めて後をついて
きて、親は後ろを振り返りその子の名前を繰り返し呼ぶ。親子の絆とは、
そうやってゆるやかに築いていくものなのだろう。
そんなことを考えながら芦屋の海を後にした。

私はこの光景をきっと忘れることはない。

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