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2004.12.22

「ハウル」・・私はこう見た

「ハウルの動く城」を見ました。

感想を一言で書くなら「心の呪縛を解き放つ物語」。
わくわくしながら見ることができました。

この映画については分かりにくいとか物足りないとか、そんな感想を
よく目にします。人によって感じ方はそれぞれなのでどんな感想を
もっても間違いではありません。ただ、こんなふうな見方もあるんだなと
思ってくれたら、嬉しいです。※以下、見た人を対象に書いています。

分かりにくいというこの「ハウル」ですが、最大の謎は主人公のソフィーが
呪いによって90歳の老婆にされてしまったはずなのに、話の途中で
ときどき姿が若返ってるように見える点だと思います。恥ずかしながら
途中まで気がつきませんでした。ソフィーが寝ているシーンでは
まるで18歳の少女に戻ったように見えます。あれ?どうして?と
思いながら見ていました。でもよく見ると他のシーンでも同じような
現象が起きてます。ここに注目するとこの映画は俄然面白くなります。

若返る現象には共通点があります。どんな時に若返っているのか?
それは例えば、何か事件が起こっている時。他にも、前向きに
考えている時だったり、寝てる時や、そして恋をしてる時も・・。
これらに共通するのは何だろう?

私はこんなふうに考えました。
ソフィーは呪いをかけられて90歳の老婆になった訳ではない。
90歳の老婆になったという強力な暗示をかけられただけではないか?
ただ、その暗示は肉体的な見た目の変化をもたらすほど強いものだったと。

寝ている無意識の時に元の姿に戻るのはそういう理由だと考えました。
同様に、何か事件が起こっている時は、強力な暗示を忘れるほど事件に
集中しているから、背筋が伸びてしゃんと立てるのかもしれない。
前向きな考えは老いを退けるだろうし、恋をすれば気持ちが若くなる。
つまりソフィーの見た目の変化は、そのまま心のバロメーターなのです。

映画の持つ最大の魅力は「動き」です。
「動き」に魅力のない映画は、ある意味つまらない作品だと言えます。
そういう意味では、心の変化をこれだけ視覚化した作品は
それだけでもう十分楽しい映画です。ころころ変わるその姿に、
その「動き」に単純にわくわくさせられました。
「ハウルの動く城」・・私はこんなふうに楽しみました。

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