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2004.12.24

サウンド・オブ・サイレンス

今日はクリスマスイブ。
結婚して初めてのクリスマスイブに書いた日記を
このblogにも再掲載したいと思います。

(以下原文そのまま)
2000年12月24日の日記
「サウンド・オブ・サイレンス」

忘れられないクリスマスの想い出がある。
まだ結婚する前、彼女と知り合って半年、初めてのクリスマスの話だ。

2年前のクリスマスイブ、彼女からクリスマスカードが届いた。
それを手にした私はその時ひどく驚いていた。
なぜなら私たちのクリスマスは先週末に済んでいたと思っていたからだ。

当時私たちは週末ごとにお互いの家を行き来していた。
彼女は博多で、私は小倉だった。新幹線で20分、特急で40分の距離だ。
私が彼女の家に遊びに行くと、その翌週は彼女が私の家を訪ねる。
そんな週末だけのデートを繰り返していた。

その年のクリスマスは平日だった。平日は仕事があるので会うことができない。
私たちは一足早くその前の週末にクリスマスのお祝いをした。
そこで私たちのクリスマスは終わったはずなのだ。
それなのにクリスマスカードが届いている??
そんな話は聞いてなかったのだが・・。

クリスマスイブの日、仕事が終わり、みんなとお酒を飲み、少しだけ
クリスマスのお祝いをして、私が家に帰ったのは午前3時のことだった。
ポストに届いてた彼女からのクリスマスカードを見つけ、部屋で開いてみた。
彼女からのクリスマスカード。それは開くと音楽が流れるカードだった。
しかし・・。そのカードはなぜか音が出なかった。何度も開いたり、閉じたり、
いろいろ試してみたが、カードに取り付けられている装置から音楽が流れる
ことはとうとうなかった。私は酔った頭で考えた。

配達の途中で壊れてしまったのだろうか?それとも彼女が何度も試して
電池切れでも起こしてしまったのだろうか?いずれにしてもカードから
音楽は流れない。そのことをどうやって彼女に伝えたらいいのだろう?

どんなふうに話しても、きっと彼女はがっかりするに違いない。
クリスマスカードを開けると、音楽が流れ出し、それを見て、
私がちょっと驚いたり、喜んだり、そんな姿を想像しながら
そのカードを選んでくれたのなら、壊れて音が鳴らないことを
一体どうやって伝えたらいいのだろうか?電話で話すか?直接会って話すか?
「クリスマスカード届いたよ。ありがとう。でも壊れてて音鳴らなかったよ」
なんて言えるはずがない。私には彼女を傷つけずに話す自信がなかった。

ひとの”思い”は大切にしたい。相手のことを思いやり、してくれたことには、
それをきっちり受けとめたい。いいかげんな返事で傷つけたくはない。
どれだけ嬉しかったか、それをきちんと伝えたい。
どんなふうに話しても上手く伝えられないのなら、
どうやって彼女に伝えたらいいのだろうか?
私はもう一度コートを羽織って外に出た。クリスマスカードを買うために・・。

真夜中コンビニに行き、クリスマスカードを探した。
さすがにクリスマス当日のため、置いてあるクリスマスカードは
売れ残りで、あんまり良いデザインのものはなく、何軒かコンビニをまわり、
ようやく気に入ったクリスマスカードを買うことができた。

私は考えたのだ。話す前に、手紙で先に伝えておけば、きっとショックも
少ないだろうと。ただその年のクリスマス・イブは木曜日、私が家に戻った時
は、すでに金曜日のAM3時だった。土曜日になればまた彼女と会う。
その前になんとしてでも手紙を届けなければいけない。金曜日の朝、郵便局に
出せばその日のうちか、土曜日の午前中には届くだろう。ぎりぎりセーフって
ところだ。そんなわけで私は真夜中クリスマスカードをつくることになった。
その日の朝、クリスマスカードを投函するために・・。

家に戻り、長い時間をかけ、彼女へのクリスマスカードをつくった。
すべて終わったのはAM5時に近かった。
そして出勤までの数時間、私は深い眠りについた。

これが2年前に起こったクリスマスの話の全てだ。
思えば誰かのためにこんなに一生懸命になったことはなかったような気がする。
でもその時の私はなぜかそうせずにはいられなかったのだ。
音の出ないクリスマスカードを手に取った時、そうせずにはいられなかったのだ。


(おまけ)
=- 彼女へのクリスマスカード -====================

クリスマスカードをもらうなんて、生まれてはじめてかもしれません。
クリスマスイブに届きました。

ありがとう。

クリスマスイブは仕事が遅くまであって、あいかわらず忙しい一日でした。
でも会社で買わされたクリスマスケーキが届くと、なんとなくクリスマスっぽ
く感じられるから不思議です。

夜、私が仕事をしていると課長が会社に戻ってきて、自分が頼んだはずのケー
キがないと騒いでいました。食いしん坊の課長のために、結局私のケーキは夜
食となり、会社に残っていたみんなで食べてしまいました。おまけに、これま
た買わされていた生ハムを課長に見つけられてしまい(会社の冷蔵庫に保管し
ていた)、これも差し出す結果となりました。

これだけではみんなお腹がいっぱいにならず、寿司を買い出しに行く人がいた
りと、結局会社でクリスマスパーティ?をしてしまいました。

その後飲みに繰り出し、いま家に帰ってきたところです。時間はAM3:00。

届いたクリスマスカードに感激して返事の手紙を書いています。
残念ながらカードに付いている機械の調子が悪いみたいで、音楽は鳴りません
でした。たぶんクリスマスソングが流れるんじゃないかな?違うかな?

クリスマスカードを手に取り、流れるクリスマスソングを想像しています。
ちょっと遅くなったけど Merry X'mas!
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コメント

タオさんってホントに優しいかたなんですね~☆
よい、お話☆(ё_ё)をしみじみと・・・読ませていただきました~☆

投稿: Youyounonbiri | 2004.12.29 22:22

>Youyounonbiriさん
優しいだなんてそんな・・。
思うのですが、結婚に至るまでにはいくつか
ステップがあって、しなきゃいけないことを
してきたから今の自分があるんだと、後で
振り返ってみて分かることがあります。
このクリスマスの話もその一つなんだと思います。
元々これは、こんなことがあったんだよという
裏話をジョン太に読んでもらうために書いたものなんです。
なのであんまり褒めてもらうと恐縮してしまいます(^_^;)

投稿: タオ | 2004.12.30 02:43

タオさん 
なぁ~んだ。。。そうでしたかー やっだぁ~
そういうことでしたか~
( ゜゜)( 。。)( ゜゜)( 。。)
ステキなご夫婦ですね~blogで語りあう・・・
 えへっ、ごちそうさまでした!

投稿: Youyounonbiri | 2004.12.30 16:54

>Youyounonbiriさん
元々ジョン太に読んでもらうためのものでしたが、
今では自戒の意味もあるのかも・・。
あのときの気持ちを忘れないよう毎年読むようにしています。

うちはあまりシリアスな話はしない夫婦なので、
真面目な話をする時など、HPはコミュニケーション
ツールとして役に立ったりします。

投稿: タオ | 2004.12.31 16:23

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