気がつけばのどかな春でした。
それに自分が気づかないだけでした。
春先からの忙しい仕事がようやく目処が立った先週の午後、
得意先へ急ぐ道の途中でふと陽射しの暖かさを感じました。
春なのだと当たり前の事実に今さらながら驚く有様です。
あんなに忙しく働いていたから季節を感じる余裕もなく、
そんなだから春はまだ先のような錯覚をしていました。
なんて自己中心的な考え!周りが全く見えなくなっていました。
もちろん季節は確実に移ってるわけで、そんなことを考えると
自分の小ささをあらためて感じます。仕事が全てのような日々。
今日うまく行かなければ明日はないかのような、ギリギリまで
追い詰められた生活を続けてました。仕事がうまく行こうが
行くまいが、明日は来るし、季節は変わる。そう思うと
今までの自分をなんだか笑い飛ばしたくなったのです。
でもそう考える自分にどこか違和感も感じました。
なぜ素直にそう思えないのか?
仕事だけが人生じゃないよという言葉をよく聞きます。
頑張らなくていいよと慰める人もいます。それも一理あるとは思う。
でも生きてる限り乗り越えなければいけないものもあるはず。
がむしゃらなんて言葉は流行らないのかもしれないけど、
避けて通れないものが目の前にあるなら、逃げずに頑張るしかない。
それが間違った考えだとは私にはどうしても思えないのです。
別に仕事だけに限りません。
望む望まないに関わらず、がむしゃらに頑張ってる人たちへ。
頑張ってください。私はあなたを応援します。
人のやれることには限りがあります。他のことが手につかない時も
あるでしょう。何かを犠牲にしなければならないこともあるでしょう。
でも忘れないでください。大切なものが自分にあることを。
季節を感じる心、家族を大切に思う心、人それぞれ大切なものが
あるはず。それをポケットにしまっておけばいい。自分にとって
大切なものがそこにあるというだけで頑張れるような気がするのです。
自分の心を支えてくれる大切なものを見つけ育ててください。
そうすれば、大切なものでいっぱいの、大きなポケットを持った、
大きな人間になれるはず。
忙しいとか忙しくないとか、そんなことは全然関係なくて、
幸せって、案外そんなポケットの大きさで決まるものかもしれません。
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